減量に最適な入浴方法

前回、1日の中で入浴は、カロリー消費にとっても、その後の代謝の向上を促すためにも大事なパートであることがわかりました。

最適な減量方法
基礎代謝と年齢・体格・体温の観点から最適な減量方法について検証します。

今回は、入浴にフォーカスして、ダイエットに最適な入浴方法と、最適な入浴剤についてまとめたいと思います。

最適な入浴温度

入浴の際の温度は、入浴後の体温の変化に大きく影響します。入浴で体の芯から温めて、入浴後にも体温の高い状態を維持するためには10分以上入浴する必要があるそうです。10分入浴するためには熱めのお湯では、きつくて長く入っていられないので、少しぬるめのお湯にします。42℃の熱めのお湯では3分程度しか入ってられないと思いますが、入浴直後の体温は高くなりますが、すぐに体が冷えて、入浴後20分以降ではむしろ39℃のぬるめのお湯に10分入った時よりも体温が下がってしまうそうです。

では、ぬるめと言っても何℃が適当でしょうか?一般には体温+4℃が良いといわれており、40℃くらいが良いようです。

最適な入浴方法

次に疑問となるのが、何分くらい入浴して、何回くらい繰り返したら良いのか?また、肩までつかるべきか、半身浴とすべきか?です。

最適な入浴剤

入浴剤も入っておらず、誰も入っていない一番風呂に入るときは、お湯がさら湯となっているため、体表からミネラル成分が溶け出してしまうので注意が必要です。そうなってしまうと、保湿が不十分で肌荒れも起こしますし、肌が乾燥して水分が蒸発しやすくなると体温も維持できにくくなってしまいます。

体温の維持のためにも、入浴剤は非常に重要な役割を果たしますが、どの入浴剤を選んだらよいでしょうか?体温アップに効果的な入浴剤の中にもいくつか種類があって、①塩分が含まれるもの、②炭酸が含まれるもの、③生薬が含まれるものがあります。よく、ダイエットをうたった発汗を促すものがありますが、入浴中の新陳代謝は促すものの、こちらは逆に入浴後の体温を下げてしまうのでよろしくないと思われます。

①の塩分は、入浴した時の皮膚からのミネラル成分の喪失を防ぐだけでなく、皮膚の表面のタンパク質と結合し保護膜を作ることで、熱の拡散を防ぎ、入浴後の体温低下を防ぎます。

②の炭酸は、血管を拡張し体の芯を温める効果があり、+2℃程度の効果を引き起こすそうです。最近は重炭酸というのが注目されていますが、最近の研究で炭酸ガスが発泡している状態よりも、お湯に溶けている状態の方が効果が高いことがわかったそうで、炭酸ガスをお湯に多く溶かした状態を維持するためにはお湯が中性に近いpH7~8である必要があるそうです。一般の炭酸系入浴剤では酸性よりのpH4~5となってしまうためすぐに炭酸ガスが抜けてしまうので、重炭酸に特化した製品がより効果的です。実際、アルカリ性の重曹(炭酸水素ナトリウム)に酸性のクエン酸をゆっくり反応するようにして中性の炭酸を作り出す仕組みだそうで、重曹に含まれるナトリウムが①の塩分の効果も発揮しますので、一石二鳥です。

ちなみに、重曹(炭酸水素ナトリウム)は炭酸がお湯に溶けた状態といっても、2種類の状態が存在し、pH7~8で炭酸水素イオン(HCO3)の状態で主に存在し、pH10以上では炭酸イオン(CO32-)の状態で主に存在するようです。今回大事なのはpH7~8で炭酸水素イオンである事なので、うまく重曹とクエン酸を入れる量を調整して、最適な状態をつくる必要があります。

③の生薬も、血管を拡張し体の芯を温める効果があります。また、ハーブによるリラックス効果も自律神経のバランスを整えるのに有効です。こちらは、基本的に体温を上げる飲み物と考え方は一緒で、入浴の際も体温アップの効果をもたらします。体温アップの効果のある生薬には、茴香(ウイキョウ)、黄芩(オウゴン)、黄柏(オウバク)、カミツレ(カモミール)、甘草(カンゾウ)、桂皮(ケイヒ)、厚朴(コウボク)、生姜(ショウキョウ) (ショウガ)、ジュウヤク(ドクダミ)、川芎(センキュウ)、陳皮(チンピ)、当帰(トウキ)、橙皮(トウヒ)、薄荷(ハッカ)、芒硝(ボウショウ)、防風(ボウフウ)、よもぎ、があります。

生薬の入浴剤で一番コストメリットがあるのがライオンケミカルの薬草湯という商品で、アマゾンが最も安く、100袋まとめ買いすれば、送料無料で一袋61.8円で手に入ります。一袋1回だけでなく、ティーパック方式のため、一度取り出して次の日に再度使ってもエキスが十分出るそうなので、1日30.9円のコストで済みます。また、100均やホームセンターで2袋入りが格安で手に入るという情報もありますので、今後調査してみます。エキスが出るまで時間がかかるそうなので、湯はりを始める時から投入しておくと良いそうです。

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最適な入浴剤の量と比率

pH7~8の最適なお湯を作り出すために、重曹とクエン酸の濃度を計算する必要がありますが、化学平衡の状態が温度によっても変わるため、まずは計算に必要なパラメータを調査しました。

ちなみに私の地域の水道のpHは7.5程度ですので、サラ湯のpHを7.5として計算します。

重曹(炭酸水素ナトリウム)の解離定数は2種類あり

[H+][HCO3]/[CO2]=K1

[H+][CO32-]/[HCO3]=K2

として、温度依存性は温度T(K)、塩分濃度S (PSU:1000分率)として

ln(K1)=2.83655-2307.1266/T-1.5529413ln(T)+(-0.20760841-4.0484/T)S0.5+0.08468345S-0.00654208S1.5

ln(K2)=-9.226508-3351.6106/T-0.2005743ln(T)+(-0.106901773-23.9722/T)S0.5+0.1130822S-0.00846934S1.5

なお、例えば海水では標準的にはS=35(塩分濃度3.5%)が使われる。

また水の解離定数は

[H+][OH]/[H2O]=KW

として温度依存性は温度T(K)として

ln(KW)=3441.0T+2.256-0.709112

まとめ